トランプ・バイデンだけじゃない!アメリカ大統領選挙"第3の候補者"紹介⑤
共和党のトランプ氏、民主党のバイデン氏以外にもたくさんいるけど、日本のメディアではなかなか紹介されないアメリカ大統領候補者について紹介してゆくシリーズの第5回。哲学者からミスアメリカまで多様な顔ぶれが揃っています。
ホーウィー・ホーキンス(アメリカ緑の党)
グロリア・ラ・リヴァ(社会主義解放党)
ロッキー・デ・ラ・フエンテ(同盟党)
ドン・ブランケンシップ(立憲党)
ブロック・ピアース(無所属)
ブライアン・キャロル(アメリカ連帯党)
ビル・ハモンズ(アメリカ統一党)
フィル・コリンズ(禁酒党)
ダリオ・ハンター(進歩党)
ジェイド・シモンズ(Jade Simmons)47歳
ビカミング・ワン・ネイション(Becoming One Nation)
シモンズ氏キャンペーンサイトより
1999年のミス・イリノイで、同年に行われたミスアメリカ2000で準優勝となった経歴を持つ、ピアニストで起業家のジェイド・シモンズ氏は、信仰についての著書があるほどの敬虔なキリスト教徒で、今回の選挙でも政策の第一に「神を崇めよ」と掲げています。しかし、そのほかの政策については格差の是正や女性、黒人、性的少数者の権利拡大などリベラル寄りと思える物が並んでいるほか、自身がピアニストであることから、アーティストへの経済的・制度的な支援を掲げています。
ジョー・マクヒュー(Joe McHugh)42歳
無所属
マクヒュー氏キャンペーンサイトより
マクヒュー氏は元海軍軍人の起業家で、過去には2014年にミシガン27区の下院議員民主党予備選挙に立候補しており、12%の得票を得て5人中4位に付けています。今回の選挙ではFRB(連邦準備銀行)を廃止し、環境に優しく、市民が所有する透明性の高い信用組合に置き換えることを公約に掲げています。また、大麻の解禁や中産階級以下へのベーシックインカムの実施、イランに対する戦争の反対、学生ローンの充実、同性愛者の権利拡大や銃規制への反対などを政策として発表しています。
ジェローム・セガール(Jerome Segal)76歳
パンとバラ(Bread and Roses)
哲学者のジェローム・セガール氏は経済政策を担当する官僚としてアメリカ国際開発庁などで働いたのち、メリーランド大学の上席研究員を勤めました。1980年代前半から中東の平和運動に携わり、ユダヤ人でありながらパレスチナ独立運動を支援しました。2018年に上院議員選メリーランド選挙区での民主党の予備選挙で2万票あまり、3.5%の得票を獲得するも現職のベン・カーディンに及ばず、自身が代表となって結党した社会主義政党「パンとバラ」からの立候補を模索したものの、予備選立候補者の本選出馬を禁止するメリーランド州法に阻まれて断念。シーガル氏はそれを受けて同法を改正する請願書の1万5000筆を超える署名とともに提出し、2020年の選挙からは予備選敗退者も立候補が認められることとなりました。今回の選挙では現職のトランプ氏から票を奪うことが目的であることを明言しており、民主党と共和党が拮抗しているいわゆる「スィング・ステート」には届出をしていません。
今回の選挙では、余暇を十分に鳥、有意義な仕事と美しい環境の中で、多くはなくても十分な収入を得ることができることを新たな「アメリカンドリーム」と定義し、格差の是正など社会主義に基づく政策を発表しています。
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